映画ファンの間で山田裕貴の評価が決定的なものとなったのは、歴史的メガヒット作で見せた役への没入度です。監督やプロデューサー陣のインタビュー証言によると、彼は単に台本に書かれたセリフを覚えるのではなく、「その人物が歩んできたバックボーン」を徹底的に私生活にまで落とし込んで役作りを行うことで知られています。
世界的な賞レースを席巻した『ゴジラ-1.0』において、彼が演じた特設電波探知艇「新生丸」の見習い乗組員・水島四郎は、戦争に行けなかったコンプレックスを抱える青年でした。劇中終盤で見せる涙と覚悟の表情は、監督の山崎貴氏も「山田くんの真っ直ぐな熱量が映画全体のヒューマンドラマに説得力を与えた」と絶賛しています。
一方、『東京リベンジャーズ』のドラケン役では、地毛を剃り上げた特徴的なヘアスタイルと筋力トレーニングによる肉体改造を敢行。原作ファンからの厳しい視線が注がれる実写化プロジェクトにおいて、「ドラケンそのものが三次元に現れた」とSNS上でも驚嘆の声が相次ぎました。単なる外見の模倣にとどまらず、仲間を包み込む包容力と鋭い眼光のギャップを見事に演じ切ったことが、シリーズ累計120億円を超えるヒットの推進力となったのは間違いありません。