インパクト抜群のタイトル『エロティカ・セブン』は、どのようにして生まれたのでしょうか。制作当時のエピソードを振り返ると、桑田佳祐のインスピレーションと当時のカルチャーへのオマージュが色濃く反映されていることが分かります。
タイトルの「エロティカ」は、当時マドンナが発表して世界中で話題を呼んでいたアルバム『Erotica』への目配せや、官能的な世界観の提示がベースにあります。そこに桑田自身が少年期から親しんできた特撮ヒーロー『ウルトラセブン』やスパイ映画『007』を思わせる「セブン」というキャッチーな数字をドッキングさせました。全く異なる要素を掛け合わせることで、怪しくもどこか無国籍でポップな無二のタイトルが完成したのです。スタジオでは小林武史との共同アレンジのもと、躍動するパーカッションとブラスセクションが幾重にも重ねられ、緻密な音作りが行われました。