利用者の間で時折生じるミスマッチを防ぐため、事前に知っておくべき「都市型練習場の特性」について触れておきます。ネット上のレビューサイトには時に辛口な意見が書き込まれますが、その大半は練習場のコンセプトを取り違えたことによる期待値のズレに起因しています。
最大の盲点は、レンジの「奥行き(ヤード数)」に対する認識です。臨海部にある250ヤード超の巨大メガ練習場(例えば尼崎テクノランドなど)をイメージして訪れると、住宅街に位置するコンパクトな打席設計に一瞬戸惑うかもしれません。南武庫之荘ゴルフセンターのような都市型レンジは、ドライバーを限界までマン振りして着弾地点のランを目視するための施設ではありません。
真の活用価値は、30ヤードから80ヤードのアプローチ練習、およびアイアンのミート率向上にあります。ネットまでの距離が適度であるからこそ、ボールの行方を首を長くして追いかける悪癖(ヘッドアップ)が自然と抑制され、インパクトの感触とフェースローテーションの確認に100%集中できるという逆転のメリットが生まれます。この利点を理解している上級者ほど、敢えてこの規模の練習場に足繁く通っているという事実は見逃せません。