授業の質的向上と並行して進められたのが、ICTツールを活用した個別最適化学習の徹底だ。同校ではスタディサプリをはじめとするデジタル教材を早期から導入し、基礎学力の定着と苦手分野の克服をシステマティックに管理している。
デジタル導入によって浮いた時間は、教員と生徒による濃密な対話や放課後の個別添削指導へと惜しみなく投じられた。画一的な一斉授業を補完するツールとしてテクノロジーを位置づけ、人間味ある手厚い指導を最大化する。この両輪の噛み合わせが見事にはまった。
自習室の開放時間延長や、放課後学習サポーターの配置など、学習環境の整備も抜かりない。「塾に行かなくても学校のサポートだけで国公立を目指せる」という評判が在校生の間で広がっているのは、こうした地道な環境づくりの賜物だろう。