ネット上のまとめや掲示板を賑わす噂について、日夜現場でタレントと接するテレビ局関係者はどのように感じているのでしょうか。複数の制作スタッフ、衣装担当スタイリストから得られた「テレビ局スタッフの裏証言」を突き合わせると、スタジオならではのリアルな空間事情が浮かび上がってきます。
「スタジオ内は巨大な照明機材が何十台も焚かれ、室温は常に高めに保たれます。特にドラマの重厚な衣装や、バラエティの着ぐるみ、通気性の悪いレザーや化学繊維の衣装を着用している場合、タレントは短時間で滝のような汗をかきます。汗そのものは無臭でも、皮膚の常在菌が皮脂を分解することで、どんなに清潔にしている人でも独特の臭いを発してしまうのです」(キー局ドラマ制作デスク)
また、音響スタッフからは音声マイクに関するシビアな証言も聞かれます。「胸元にピンマイクを仕込む際、どうしても至近距離でタレントの吐息や首筋の匂いに触れることになります。ヘビースモーカー芸能人のタバコ臭とコーヒーの混ざった匂いは、口臭チェッカーを持ち出さずとも瞬時に分かります。一方で、本番直前までマウスウォッシュやタブレットで徹底的にケアしているプロ意識の高い方もおり、個人の意識差は歴然です」。
これに対し、「芸能人の体臭ネットの反応」は極端になりがちです。X(旧Twitter)や知恵袋、5ちゃんねる等では、スタッフの個人的な愚痴や週刊誌の小ネタが投下されると、瞬く間に「あの俳優は激臭」「ワキガで衣装を買い取ったらしい」といったセンセーショナルな言説に膨れ上がります。事実無根の尾ひれがつき、あたかも「その人物そのものが不潔である」かのようなレッテル貼りが進行していく様子は、現代のデジタルタブロイド特有の病理と言えます。