菰野倶楽部の広大な敷地は、ゴルフ場としての幕を閉じた後、再生可能エネルギー開発企業へと売却・賃貸され、大規模太陽光発電所(メガソーラー)へと姿を変えました。
ゴルフ場跡地がメガソーラーに転換された背景には、明確な経済合理性がありました。ゴルフ場用地はもともと、
- 日当たりが良く広大な面積(数十万平方メートル規模)が一括で確保できる
- クラブハウス等への送電インフラや進入道路がすでに整備されている
- 傾斜地や排水設備がある程度造成されている
という、太陽光発電開発にとって極めて有利な条件を備えていたためです。FIT(固定価格買取制度)の導入以降、全国的に閉鎖ゴルフ場を買い取って発電事業へ転換するビジネスモデルが急拡大しましたが、菰野倶楽部もその象徴的な事例となりました。
2026年現在の現地は、かつての美しい芝生のフェアウェイが一面に敷き詰められた黒いソーラーパネルの海へと変貌しています。クラブハウスの解体や管理施設の転用が進み、ゴルフ場時代の面影は地形の輪郭を除いてほとんど残されていません。地元住民や産業関係者の間では、安定的な再生可能エネルギー供給施設として定着したと受け止められる一方で、景観の変化や森林伐採に伴う防災管理への関心も継続的に向けられています。