素晴らしいプレゼントを用意しても、渡すタイミングを誤れば会場運営の妨害行為になりかねません。公共ホールにおける発表会では、厳格な進行スケジュールが組まれています。
演奏前の楽屋や舞台袖への突撃は厳禁です。出演者は本番前の極限の集中状態にあり、指導者も舞台進行や生徒の出番管理で秒単位の対応に追われています。この時間帯に花束を届ける行為は、精神的集中を乱す迷惑行為にしかなりません。
また、昭和から平成初期に見られた「演奏終了直後に客席からステージへ駆け寄って花束を手渡す演出」は、安全面および進行遅延の観点から禁止しているホールが大多数を占めます。薄暗いホール内の階段で転倒する事故や、次の演奏者のセッティングを遮るリスクがあるためです。
最も安全かつ礼儀に適った受け渡し方法は、「プログラム全編が終了した後のホワイエ(ロビー)での面会時」です。緊張から解放された出演者とゆっくりと言葉を交わし、記念写真を撮影するタイミングで手渡すのがベストです。
もし終演後に面会の時間が取れない場合や途中退席する場合は、「受付のスタッフに預ける」のが定石です。その際、紙袋の外側とプレゼント本体の見えやすい位置に、「演奏者の氏名・出演部・部名」を明記した付箋やカードを貼り付けておくことが紛失事故を防ぐ鉄則です。