「お気に入りの写真を選んだのに、時計の前に被写体が出てこない」というトラブルには、明確な技術的理由が存在します。以下の項目を上から順に確認してみてください。
最も多い見落としが、時計の下部にウィジェットを配置しているケースです。AppleのUI仕様上、ロック画面に天気やバッテリーなどのウィジェットを追加すると、視認性を優先するために被写界深度エフェクトが自動的に強制オフとなります。立体表示を楽しみたい場合は、時計下のウィジェット領域を完全に空にしておく必要があります。
次に疑うべきは、被写体の位置とトリミングのバランスです。被写体が時計の文字盤を大きく覆い隠しすぎている(おおむね文字の50%以上が隠れる)場合や、逆に時計から離れすぎている場合は、エフェクトが作動しません。ロック画面の編集画面で、二本指で画像をピンチイン・ピンチアウトしながら、被写体の頭や輪郭が時計の数字にわずかに重なるベストポジションを探るのがコツです。
また、元画像の解像度とコントラストも影響します。背景と被写体の境界線がぼやけている画像や、明暗差が少ない写真では、AIが前景を正確に切り抜けません。さらに、ハードウェア面ではA12 Bionicチップ以降を搭載したモデル(iPhone XS / XR以降)であることが動作条件となります。