大人で急増する心房中隔欠損症の真実|症状から最新カテーテル治療まで

大人で急増する心房中隔欠損症の真実|症状から最新カテーテル治療まで

大人で急増する心房中隔欠損症の真実|症状から最新カテーテル治療までの重要ポイントをお届けします。専門的な知識がチェックできます。

Q1:大人の心房中隔欠損症は自分の子どもにも遺伝しますか?
A1:心房中隔欠損症の大半は複数の環境要因と微小な遺伝要因が絡み合う多因子遺伝と考えられており、メンデルの法則のように必ず遺伝する単一遺伝性疾患ではありません。親が心房中隔欠損症である場合、子どもが何らかの先天性心疾患を持つ確率は一般人口の数倍程度(およそ2〜5%前後)に上昇するとの統計データはありますが、大半のケースでは遺伝することなく健康な子どもが誕生しています。過度な心配は不要ですが、妊娠・出産時には主治医への事前共有が推奨されます。

Q2:アンプラッツァー閉鎖栓を入れた後、MRI検査や空港の保安検査場は大丈夫ですか?
A2:日常生活における金属探知機や空港の保安検査場で閉鎖栓が反応してアラームが鳴ることは基本的にありません。また、アンプラッツァー閉鎖栓をはじめとする最新のデバイスは「条件付きMRI対応(MR Conditional)」となっており、留置直後であっても通常医療で用いられる1.5テスラや3.0テスラのMRI検査を受けることが可能です。ただし、留置後しばらくは医療機関から発行される「デバイス留置証明カード」を携帯し、受診時に提示することがルールとなっています。

Q3:カテーテル手術を受ければ、激しいスポーツやダイビングにも復帰できますか?
A3:術後約6ヶ月が経過し、エコー検査で器具が完全に内皮化して穴の再開通がないことが確認されれば、一般的なランニングやジムトレーニングなどの激しいスポーツへの復帰は十分に可能です。ただし、スキューバダイビングなど気圧の急変を伴う活動については、わずかな遺残短絡(微小な漏れ)が存在した場合に減圧症や奇異性空気塞栓の重大なリスクを招くため、個別の専門的な精密検査と医師の厳格な許可が必要となります。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。