特定の年に兵隊虫が大量発生する背景には、春先の気象条件と餌環境の連鎖が深く関係しています。
前年の秋から冬にかけて温暖な気候が続くと、幼虫の生存率が跳ね上がります。さらに春先の気温上昇に伴って植物のアブラムシが爆発的に繁殖すると、兵隊虫にとって豊富な餌資源が確保され、羽化する個体数が急増します。5月前後の晴天で風の弱い夕暮れ時には、交尾行動や新たな餌場を求めて数千匹規模の集団飛翔が発生することがあります。
また、兵隊虫には夜間の光に誘引される「正の走光性」があります。住宅街の外灯、ベランダの蛍光灯、窓から漏れる明かりを目指して飛来し、網戸にびっしりと張り付くことで「不快害虫」として認識されてしまうのです。