「剪定は触っていないのに葉ばかりが生い茂る」というケースでは、土壌中の栄養バランスと日照環境に盲点があります。
特に多いトラブルが肥料における窒素(N)成分の過剰投与です。市販の油かすや観葉植物用の高窒素肥料を与えすぎると、植物は栄養成長(葉や茎を伸ばすこと)を優先し、生殖成長(花を咲かせて種を残すこと)を休止してしまいます。これがいわゆる「つるボケ」「葉ボケ」と呼ばれる状態です。花芽分化を促すには、骨粉やバットグアノなどリン酸(P)やカリ(K)が豊富に含まれた肥料へ切り替える必要があります。
さらに、日当たりも見落とせません。「紫陽花は日陰を好む」というイメージが先行しがちですが、花芽を作るためには午前中に3〜4時間程度の日光(半日陰)が必要です。完全な日陰(北向きの塀際や高木の真下)では光合成によるエネルギーが不足し、花芽を形成する体力が残りません。