城下の広場では、ゆるキャラの元祖「ひこにゃん」が毎日ファンを沸かせている。しかし、その平和な風景の裏で、彦根市は急増する観光客の受け入れ態勢の抜本的な見直しを迫られている。特に天守内部は階段が狭く急なため、入場規制がかかれば数時間待ちの長蛇の列が発生する。
この課題に対し、市はデジタル技術を活用した混雑状況のリアルタイム配信や、夜間特別拝観「宵の天守」の導入による来訪時間の分散化に乗り出した。早朝の静寂の中で琵琶湖を望むモーニングツアーや、城下町の古民家ホテルと連携した滞在型観光の推進など、単なる「立ち寄り型の観光地」からの脱却を目指す試みが急速に進んでいる。