主人公の化学教師・九条里奈を演じた松岡茉優。彼女の目が捉える「2周目の人生」は、絶望と覚悟が複雑に交錯していた。かつて諦めていた生徒たちの心に土足で踏み込み、対話を重ねる姿は、従来の学園ドラマにおける熱血教師像とは一線を画す。冷徹にも思える冷静さの裏に隠された温かい眼差しは、観客の感情を揺さぶり続けた。
撮影現場での松岡は、カメラが回っていない時間でも九条としてのピンと張り詰めた空気を維持していたという。共演した若手俳優たちに対しても、時に厳しいプロとしての姿勢を示し、現場の緊張感を極限まで高めていた。