深夜の外食シーンを牽引してきたメガプレイヤーの動向からも、時代の潮流がくっきりと浮かび上がる。独自の「味集中カウンター」で国内外から絶大な支持を集める株式会社一蘭は、インバウンド需要の回復とともに24時間営業体制の価値を再定義した。周囲の目を気にせず豚骨の旨味に対峙できる空間設計は、言語の壁を越えて深夜客の心を掴んで離さない。
一方、国内外でブランドを展開する力の源ホールディングス傘下の一風堂も、都市部を中心にナイトタイムエコノミーを見据えた柔軟な店舗展開を加速させている。深夜帯におけるオペレーションの最適化を図りながら、常にブレのないクリーミーな豚骨ラーメンを届けるインフラ力は圧巻の一言に尽きる。
大手チェーンが夜間営業に注力するのは、単なる売上確保にとどまらない。深夜にブランド体験を提供し続けることが、顧客のロイヤルティを強固にし、昼間の来店へと循環させる強力なアンカーとして機能しているためだ。