美容医療や理学療法の臨床現場において、BMIが18〜20前後のいわゆる痩せ型女性や細身の男性から「顎下だけがどうしても痩せない」という相談が急増しています。日本肥満学会の基準では完全に普通体重以下であるにもかかわらず、顎下にしわが寄り、フェイスラインと首の境界線が曖昧になってしまうのです。
この現象の核心は、皮下脂肪の蓄積ではありません。痩せ型 二重顎 理由の最深部を突き詰めると、頭部を支える頸椎の角度異常と、口元を底から支えるインナーマッスルの機能不全に行き着きます。人間の頭部は体重の約10%、成人で約5〜6kgの重さがあります。正常な背骨のS字カーブが失われ、頭が前方へ突き出た姿勢が続くと、顎下の皮膚や皮下組織が前方へスライドするように折り畳まれ、物理的なたるみが形成されます。
さらに見逃せないのが「舌の沈下」です。顎の骨と喉の間には「舌骨」と呼ばれる骨があり、無数の筋肉(舌骨上筋群・舌骨下筋群)によってハンモックのように吊り下げられています。この筋肉が弱まり、舌が本来あるべき天井部分から喉元へと落ち込むことで、顎下の空間が圧迫されて外側へ膨らみ出します。つまり、太っていないのに二重アゴになる決定的な要因は、首の前傾と舌の筋力低下という2つの物理的エラーにあるのです。