火災発生時に多くの人が陥りやすいのが、「ネットの噂話の鵜呑み」と「防災行政無線への過度な依存」です。ここで現場取材から見えた2つの盲点を整理します。
第1に、防災行政無線の放送内容が聞き取れない問題です。「サイレンは聞こえるのに、区の放送が反響して何を言っているか全く分からない」という不満は毎回噴出します。大田区の防災行政無線は建物の遮音性向上や風向きによって室内では聞き取りにくいのが実情です。放送内容を確認したい場合は、大田区の防災ポータルサイトや公式防犯防災メール、電話応答サービス(自動音声)を活用するのが鉄則です。
第2に、「出火原因の早期特定」に関するデマです。SNS上では「放火らしい」「工場の爆発だ」といった真偽不明の憶測が飛び交いがちですが、公式な出火原因は完全鎮火後の消防署・警察による合同鑑識を経なければ断定されません。不確定な情報を拡散することは、被災者への風評被害や地域社会の不要なパニックを招くため、公的機関の発表を待つ姿勢が求められます。