大相撲の最高峰である横綱への昇進を審議する横綱審議委員会だが、その視線は大関陣の日常的な取組内容や精神力にも向けられている。単に勝利を重ねるだけでなく、横綱に相応しい風格と内容が伴っているかどうかが厳しく吟味される。カド番という危機的状況において、どのような相撲を見せるかは、その力士の「真価」を測る最高の試練となる。
仮に陥落が決まったとしても、翌場所で10勝以上を挙げれば大関特例復帰の道が残されている。しかし、一度途切れた流れを取り戻すのは容易ではない。それ故に、現在の地位で踏みとどまるための死闘が繰り広げられるのだ。