異音の発生源は室内のエアコン本体だけとは限りません。「部屋の壁の奥からカタカタと響いてくる」「窓を閉めていても地響きのような小刻みな揺れを感じる」という場合、屋外に設置された室外機が音源となっているケースが目立ちます。
エアコン室外機カタカタ異音の理由として真っ先に疑うべきは、設置架台(プラスチック製ブロックや金属製アングル)のボルトの緩みと経年劣化です。室外機には巨大なプロペラファンと高圧のコンプレッサーが内蔵されており、稼働中は常に強烈な振動エネルギーを生み出しています。据付足のボルトが長年の微振動や温度変化で緩むと、樹脂製ブロックやベランダの床面をリズミカルに叩きつけ、その振動が外壁を伝わって室内に「カタカタ」「カタカタ」という不気味な低周波ノイズとして侵入します。
さらに、プロペラファンへの枯葉・小枝・防虫ネットの巻き込みや、外装のファンガードパネルの歪みも物理的な接触音を生じさせます。設置から数年が経過した現場では、防振ゴムの硬化によるクッション性能の喪失が原因であるケースも多いため、室外機の脚元に市販の耐候性防振ゴムシート(厚さ10〜15mm程度)を挟み込むだけで、驚くほど劇的に共振音が鎮火することも珍しくありません。