ウェブ上のコミュニティやSNSを観察すると、クローゼット扉なしネットの反応は明確に二極化しています。X(旧Twitter)や各種掲示板の投稿を分類すると、「洗濯物を畳まずそのままハンガー掛けできるため家事時間が半減した」「部屋が広くなって生活しやすい」という実用派の絶賛がある一方、「来客のたびに焦る」「服を減らせない人間には地獄」といった自嘲混じりの悲鳴が入り混じっています。
近年SNSでトレンドとなっているオープンクローゼット見せる収納に憧れて扉を外したものの、現実に並ぶのは派手な部屋着や実用性重視のインナー類であり、「モデルルームのような洗練された統一感を維持するのは至難の業」という現実に直面するユーザーが少なくありません。白や黒の統一ハンガーを揃え、衣類のトーンを揃える規律が保てない場合、見せる収納は単なる「散らかった部屋の露出」へと変貌してしまいます。
一方、近年注目を集めているのが賃貸住宅における扉の一時的な取り外しです。ワンルームや1Kの間取りで折れ戸を取り払い、居住面積を実質的に拡張するライフハックが浸透しています。ここで避けて通れないのが賃貸クローゼット扉外す原状回復の法規的・契約的ルールです。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に照らし合わせても、借主が意図的に外した建具は退去時に完全な状態へ戻す義務があります。問題は外した扉の「保管状態」です。湿気の多い押し入れの奥やベランダの物置に長期間立てかけておいた結果、湿気で木製建具が歪んで建付けが悪化したり、金物が錆び付いたりして高額な修繕費用(数万〜10万円超)を敷金から差し引かれるトラブルが頻発しています。賃貸で扉を外す際は、直射日光と湿気を避け、歪みが出ないよう平積みまたは専用ホルダーで厳重に保護保管することが絶対条件です。