生理の血が付着する現場は、必ずしも洗面台や洗濯機がある自宅とは限りません。シーンに応じた初動対応の成否が、後からのシミ抜け具合を左右します。
外出先での応急処置(職場・学校・移動中)
出先で経血漏れに気づいた際、絶対にやってはいけないのは「乾いたティッシュで激しく擦ること」です。摩擦によって血液が繊維の奥に入り込んでしまいます。
- 吸い取る:乾いたティッシュやトイレットペーパーを汚れに軽く当て、表面の水分を垂直に押し当てて吸い取ります。
- 裏から当てる:汚れの裏側に乾いたペーパーを何層か重ねて敷きます。
- 水とハンドソープで叩く:水で濡らし固く絞ったペーパー(可能であればトイレの手洗い場にある液体ハンドソープを少量含ませる)で、シミの周囲から中心に向かってトントンと優しく叩き出します。裏面のペーパーに汚れを移すイメージです。
- 乾燥を防ぐ:完全に乾ききるのを防ぐため、ウェットティッシュなどで湿らせた状態で密閉袋などに入れて持ち帰り、帰宅後速やかに本格洗浄を行います。
シーツ・敷きパッドについた生理の血の落とし方
朝起きてシーツに血がついていた場合、敷いたまま濡らすと下のマットレスまで浸透してしまいます。すぐにシーツを剥がし、裏面から冷水を勢いよく当てて血液を洗い流します。その後、セスキ炭酸ソーダ水(水500mlに対し小さじ1)をスプレーし、20〜30分置いてから普段通り洗濯機で洗えば、大抵のシミはスッキリ消滅します。
マットレス・洗えない大型寝具の血液処置
マットレスのように丸洗いできない寝具に染み込んでしまった場合は、水分を最小限に抑えた「叩き吸い取り作戦」を実行します。睡眠専門メディア「眠活ナビ」の最新検証でも、以下の手順が最も素材を傷めず効果的とされています。
- 冷水で濡らして固く絞ったタオルで、表面の血を叩くようにして吸い取る。
- オキシクリーンまたは重曹を少量の冷水で溶いたペースト(あるいはセスキスプレー)をシミ部分に乗せ、15分ほど放置する。
- 固く絞った別のきれいなタオルで、洗剤成分と汚れをトントンと叩きながら何度も拭き取る。
- ドライヤーの冷風(温風はタンパク質が固まるため厳禁)で完全に乾かす。
※なお、芯材まで大量に染み込んでカビや臭いの原因になる場合は、無理に深追いせず、ベッドマットレス専門の出張クリーニング(相場費用:シングルサイズで約10,000円〜18,000円前後)を検討するのが長期的な衛生面でも賢明です。