Q1:保育士試験や教員採用試験で、ハヴィガーストの発達課題を効率よく暗記するコツはありますか?
A1:全項目を丸暗記しようとするのではなく、「段階の境界線にあるキーワード」を押さえるのが最短ルートです。特に狙われるのは、①「善悪の区別」は児童期ではなく乳幼児期であること、②「道徳性・価値の尺度の発達」や「読み書き計算」は児童期であること、③結婚・家庭生活・経済的自立に関して「〜の準備」「〜の自信の確立」とあれば青年期、「〜の選択」「〜の開始」とあれば壮年期初期であること、の3点です。この対比を押さえるだけで正答率は飛躍的に上がります。
Q2:看護実習のアセスメントでは、エリクソンとハヴィガーストのどちらを使えばよいですか?
A2:実習先の学校や病棟から指定がない限り、両者を組み合わせて使う(併用する)のが最も評価される実践テクニックです。たとえば老年期の患者であれば、まずハヴィガーストの課題(健康衰退への適応、引退や配偶者の死への適応など)を用いて「現在の生活状況や具体的な適応行動」を客観的に整理し、その達成状況を踏まえてエリクソンの課題(統合性 対 絶望)へとつなげ、「だからこそ現在、自身の人生をどのように受け止めているか」と結論づけると、説得力のある深いアセスメントになります。
Q3:ある発達段階で課題を達成できなかった場合、その後の人生で取り返すことはできないのでしょうか?
A3:いいえ、後から取り返す(補償・再学習する)ことは十分に可能です。ハヴィガーストは、課題達成の失敗が「次の段階の課題達成を困難にする」と警鐘を鳴らしましたが、それは「一生不可能になる」という意味ではありません。たとえば青年期に親からの情緒的自立が達成できなかったとしても、成人後にカウンセリングや環境の変化、自己理解を通じて親との心理的境界線を引き直し、自立を達成するケースは数多く存在します。