都内23区内にありながら、一歩足を踏み入れるとどこか懐かしい田園風景と清々しい川風に包まれる足立区都市農業公園。多くのレジャー施設が入場料の値上げに踏み切るなか、足立区都市農業公園入園料は無料という破格の公共性を維持し続けています。これこそが、日常的に通う地元住民だけでなく、遠方からの来訪者を惹きつけてやまない土台となっています。
敷地面積は約3.2ヘクタールに及び、荒川堤の広大な河川敷花壇、田んぼや畑が広がる「自然共生エリア」、江戸時代の風情を残す足立区登録有形文化財の古民家(旧和井田家住宅)や長屋門、熱帯植物を鑑賞できる温室、人と自然の関わりを学べる都市農業交流館など、多彩なゾーンが有機的に結びついています。ただ花を眺めて散策するだけでなく、「農」を通じて環境や食の循環を学べる体験型パークとしての骨太なコンセプトが、教育意識の高い子育て世代のニーズに深く合致しています。
さらに、荒川サイクリングロードに直結している点も特筆すべき強みです。荒川下流部を走るサイクリストにとっての給水・補給スポットとしても親しまれており、多様な目的を持った人々が自然と交錯するコミュニティハブとして機能しています。