かつてのイベントでは、ピザやパスタ、ティラミスといった王道メニューが主役だった。しかし、今年のトレンドは明らかに違う。シチリアの山奥で作られる野生のハーブを使った煮込み料理や、プーリア州の伝統的な耳たぶ型パスタ「オレキエッテ」など、ニッチな郷土料理にスポットが当たっている。
消費者の目が肥えたのだ。SNSで現地のリアルな食文化を日常的に目にする現代の日本の人々は、最大公約数的な「イタリアン」では満足できなくなっている。だからこそ、特定の村でしか食べられてこなかったような「隠れた名店」の味が、今最も熱い視線を集めているのだ。