Kアリーナ横浜の総キャパシティは20,033席。ドーム規模に匹敵する収容力を持ちながら、武道館のようなすり鉢状の一体感を実現するために採用されたのが、階層を4つに分けた階層構造(Level 1、Level 3、Level 5、Level 7)です。一般的なアリーナ施設のような平屋根ではなく、ステージ側から客席後方へ向かって大きく跳ね上がる劇場のバルコニー席のような断面を持っています。
各フロアの区分と基本的な役割は明確に分化しています。地上フロアとなる「Level 1」は可動席を含むアリーナ空間。一段上がった「Level 3」はメインエントランスと直結するロアスタンド席で、アリーナ全体を包み込む低層スタンドを形成します。「Level 5」は中層のミドルスタンド席およびVIPラウンジやバルコニーボックス席が配置されるゾーン。そして最上階の「Level 7」がアッパースタンド席となり、客席の約4割を占める広大な座席エリアです。
この施設が従来の多目的アリーナと一線を画すのは、「すべての座席がステージ正面を向いている」という幾何学的設計です。通常のアリーナに見られるような、真横から首を直角に曲げて見続けなければならないサイドスタンド席が存在しません。どの階層に配置されても、視線のベクトルが自然とメインステージの中央へ収束するよう計算されています。