ネット上の情報には「鉛筆の芯の臭いがしたら一生治らない重度ワキガ」といった誇張表現が溢れていますが、これには大きな誤解が含まれています。
第一の盲点は、「エクリン汗腺の汗+衣類繊維の化学反応」による疑似ワキガ臭です。ポリエステルなどの化学繊維インナーは皮脂や金属成分を吸着・蓄積しやすく、洗濯後も繊維奥に残った皮脂が酸化して「鉛筆の削りかす」のようなニオイを放つことがあります。この場合、体質自体はワキガではなく、衣類の煮沸消毒や酸素系漂白剤でのリセットで完全に解消するケースがあります。
第二の盲点は、「自己臭症(嗅覚過敏・体臭恐怖症)」による過剰な思い込みです。誰の皮膚にも微量の皮脂や常在菌が存在し、無臭の人間は存在しません。鼻を直接脇に密着させて嗅いだ際のわずかな鉛筆臭を「他人に迷惑をかけている」と拡大解釈し、過度なストレスから自律神経を乱してアポクリン汗を余計に分泌させてしまう悪循環に陥っている人が少なくありません。