高知学芸高校事故の真相と経緯|上海修学旅行の悲劇と現在の教訓

高知学芸高校事故の真相と経緯|上海修学旅行の悲劇と現在の教訓

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高知を代表する私立進学校である高知学芸高校の高校1年生一行が、国際理解教育の一環として中国・上海方面への修学旅行に出発したのは1997年3月下旬のことでした。歴史ある街並みや文化施設を巡る予定だった旅程の終盤、一行は上海市郊外に位置する広大な淡水湖「淀山湖(ていざんこ)」のリゾート施設を訪れました。

淀山湖は面積約62平方キロメートルに及ぶ巨大な湖で、当日は生徒たちに自由行動の時間が与えられていました。その中で、複数の生徒と引率教員が湖畔の船着き場から手漕ぎボートや足漕ぎボートに分乗して湖上へと漕ぎ出しました。しかし、午後になって天候が急激に悪化し、湖面には白波が立ち始め、瞬間的な突風が吹き荒れる危険な状態へと急変しました。

生徒や教員が乗ったボートは風波に煽られて岸に戻ることが困難になり、浸水とバランス喪失によって相次いで転覆しました。周囲に救助艇や監視体制が十分に整っていなかったこと、さらに全員が救命胴衣(ライフジャケット)を着用していなかったことが致命的な要因となり、生徒2名と引率教諭1名の尊い命が冷たい湖水へと奪われる結果となりました。

山田 真由
著者

山田 真由

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