マレーシア国内でも地域によって犯罪の発生頻度や手口には明確な傾向があります。渡航者や移住者が足を踏み入れる機会の多いエリアを中心に、警戒が必要なスポットを分類しました。
1. クアラルンプール中心部:ブキッ・ビンタンおよびチャイナタウン周辺
観光客で賑わう一大繁華街であるブキッ・ビンタンやペタリン通り(チャイナタウン)周辺は、昼夜を問わずスリやひったくりが頻発するエリアです。特にバーやクラブが密集する裏路地(チャンカット通り周辺など)では、深夜の泥酔者を狙った集団スリ、違法薬物の密売勧誘、ボッタクリ被害が確認されています。深夜の単独歩行は絶対に避けるべき地域です。
2. ジョホールバル:国境連絡口および孤立した巨大開発エリア
シンガポールと隣接する南部ジョホールバルは、経済発展が著しい一方で、歴史的に治安面での課題が指摘され続けています。国境検問所(CIQ)周辺の混雑地帯での窃盗に加え、近年問題視されているのが郊外の巨大開発地域における空洞化です。居住率の低いタワーマンション周辺は夜間の人通りが極端に少なく、街灯の届かない暗がりでの路上強盗や車上荒らしに十分な注意を払わなければなりません。
3. セランゴール州・郊外住宅街:ショップハウス裏や薄暗い駐車場
日本人駐在員ファミリーが多く暮らすモントキアラやバンサーといった高級住宅地自体は比較的警備が行き届いているものの、一歩外れた商業施設(ショップハウス)の裏通りや、地下駐車場での待ち伏せ強盗が発生しています。車に乗降する一瞬の隙を突いて銃やナタで脅し、車両や貴金属を奪う手口が報告されています。