現場を訪れたバイヤーや旅行者、現地駐在員の体験談からは、熱狂と落とし穴の双方が浮かび上がってきます。
SNSや現地のコミュニティ掲示板で多く見られるのは、「数千円の予算で大量の良質な古着やレトロ小物が手に入った」という成功体験です。実際にホーチミンの古着マーケットに通う日本人バイヤーは、自著やメディア取材において「早朝のベール開封時に居合わせると、欧米の有名ブランドのデッドストックが数百円で拾えることがある。この宝探し感は他国では味わえない」と現場の熱気を語っています。
一方で、手痛い失敗談も後を絶ちません。「アンティークのソンベ焼きと説明されて高値で購入したが、単なる現代の粗悪なエイジング加工品だった」「動くと言われたフィルムカメラが内部まで腐食していた」といった声が散見されます。特に外国人旅行者に対しては、正規相場の2〜3倍の初期価格を提示してくる売り手が少なくありません。