強迫性障害の症状は人によって現れ方が異なりますが、臨床現場で特に多く見られる代表的な病型は以下の4つに分類されます。
① 確認強迫(Checking)
玄関の施錠、ガスの元栓、電気のスイッチなどを何度も確認し続ける症状です。確認作業のために家を出るまで1時間以上かかったり、出勤途中に何度も引き返して遅刻を繰り返したりするなど、社会生活に直接的な影響を及ぼします。
② 不潔恐怖・洗浄強迫(Contamination / Cleaning)
電車のつり革、ドアノブ、公衆トイレなどに触れることで「病気に感染する」「毒物がつく」と極度に恐れる症状です。手洗いに何十分も費やして皮膚がただれたり、帰宅後の入浴や衣類の洗濯に厳格なルールを課して家族を巻き込んだりします。
③ 加害恐怖(Harm OCD)
「車を運転中に通行人を轢いてしまったのではないか」「すれ違った人をナイフで刺してしまったのではないか」という妄想的な不安に苛まれる症状です。ニュースの事故報道を必死で確認したり、通ってきた道を何度も歩き直して痕跡がないか探したりします。
④ 秩序・対称性へのこだわり(Symmetry / Ordering)
物の配置が左右対称でないと耐えられない、机の上の書類が寸分の狂いもなく揃っていないと気が済まないなど、特定の順序や完全性に執着するタイプです。