夜間や休日に突然生じる激しい精神運動興奮や錯乱、希死念慮に対して、地域で最後の砦となるのが精神科救急医療体制だ。厚生労働省が定める厳しい基準をクリアし、急性期病棟と連携した24時間の受入態勢を維持し続けることは、現場スタッフの並々ならぬ献身によって支えられている。
救急搬送の要請が入ると、当直医と専門看護師が即座にスクランブルをかけ、身体的合併症の有無を迅速にスクリーニングしながら安全な初期鎮静と保護を実施する。危機的な状況からいかに速やかに安全を確保し、精神的な安定を取り戻すか。時間との戦いが続く救急現場には、一瞬の油断も許されないプロフェッショナルの矜持が宿っている。