お酒で顔が赤くなるのはなぜ?遺伝子の秘密と潜む危険なサインの真相

お酒で顔が赤くなるのはなぜ?遺伝子の秘密と潜む危険なサインの真相

お酒で顔が赤くなるのはなぜ?遺伝子の秘密と潜む危険なサインの真相に関する基本知識をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

職場の上司や先輩から「若い頃は赤くなったが、毎日飲んで鍛えたらザルになった」「酒は訓練次第で強くなる」というアドバイスを受けたことがある人は多いでしょう。ネット上の質問掲示板やSNS上でも、「お酒に強くなる裏技」「赤くならない飲み方」といった都市伝説が後を絶ちません。

お酒は鍛えれば強くなる噂の真相を医学的に検証すると、この主張は極めて危険な生命を脅かす誤謬(ごびゅう)であることが判明しています。

確かに、日常的に飲酒を続けると「以前ほど酔わなくなった」「飲める量が増えた」と感じるケースが存在します。しかし、これは肝臓の「ミクロソームエタノール酸化系(MEOS)」という別の酵素系が一時的に誘導され、アルコールそのものを分解するスピードが見かけ上わずかに早くなったに過ぎません。あるいは、脳の受容体が麻痺し、酔いを感じにくくなっているだけです。

遺伝子によって決定されているALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素)の活性強度が後天的に増大することは絶対にありません。どれほど練習を重ねても、猛毒のアセトアルデヒドを分解する能力は生まれつきの数値のまま変化しないのです。むしろ、脳がアルコールに慣れて飲酒量が増えてしまう分、体内に高濃度のアセトアルデヒドが長時間循環し続け、細胞やDNAを深刻に傷つけ続けるという最悪の体内環境を作り出してしまいます。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。