インターネット上のレシピ解説や掲示板では、お米の計量に関して一部不正確な言説が散見されます。現場取材と調理科学の知見から、代表的な2つの誤解を正します。
誤解1:「お米1合=100g」という思い込み
パスタ1束が100g単位で結束されていることが多いため、「主食1食分=100g=米1合」と混同しているケースが目立ちます。前述の通り、生米1合は約150gであり、炊飯後は約330gになります。生米100gは約0.66合分に過ぎません。糖質量を100g単位で厳密に計算している方は、素材が生米なのか炊飯後ご飯なのかを必ず区別してください。
誤解2:「お米は水につけたらすぐ炊いて良い」という誤解
現代のマイコン・IH炊飯器は吸水工程がプログラムされている機種が多いものの、洗米後すぐに早炊きモードで炊飯すると、中心部まで熱と水分が届かず「硬さとパサつき」が生じやすくなります。特に冬場は水温が低いため、炊飯前に最低30分(理想は冷水で浸漬)置くことで、米内部のでんぷんが十分に吸水し、甘みと粘りが最大限に引き出されます。