1960年代から半世紀にわたり北関東のレジャーを牽引した「小山ゆうえんち」。閉園の一報に多くの人々が胸を痛めましたが、2007年3月に開業した「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」は、その歴史を単に更地にして消し去るのではなく、記憶を継承する道を選びました。
その象徴が、パークタウン中央に優雅に佇む二層建ての本格的なメリーゴーランドです。かつての遊園地で実際に稼働していたアンティーク調の回転木馬が修復・移設され、今では当時の思い出を語る祖父母と、無邪気にはしゃぐ孫が手をつないで楽しむ温かな光景が日常となっています。1回300円前後という手頃な利用料も、ファミリー層から絶大な支持を集める理由の一つです。
さらに敷地内には、夏季に子どもたちで賑わう噴水広場(ウォータープラザ)や芝生エリア、随所に設置された遊具が配置されています。巨大な屋内型モールにありがちな閉塞感や人混みの圧迫感がなく、青空の下でピクニック気分を味わいながら過ごせるランドスケープデザインは、小さな子どもを連れた親世代にとって唯一無二の安心感を提供しています。