近年の観光・旅行業においては、消費型の名所めぐりから、その土地の固有の歴史や精神性に深く浸る「本物志向の旅」へのシフトが急速に進んでいる。インスタ映えを狙った奇抜なスイーツが生まれては消えていく現代において、今宮神社のあぶり餅が放つ普遍的な輝きは、まさにその象徴と言えるだろう。
緋毛氈(ひもうせん)が敷かれた縁側に座り、あつあつの餅を頬張り、香ばしいほうじ茶をすする。耳を澄ませば、風鈴の音や梢を揺らす風の音だけが聞こえてくる。観光都市・京都が守り抜いてきた真の贅沢とは、こうした何気ない時間のなかにこそ潜んでいる。紫野の門前に漂う炭火の香りは、これからも旅人たちの心を捉えて離さないはずだ。 (出典: 今宮 神社 あぶり 餅(Yahoo!ニュース))
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