近年の九州中学総体において最も大きな変革と言えるのが、メディア環境の進化です。遠征費用や猛暑のスタンド観戦に対する懸念が高まるなか、九州中学総体陸上ライブ配信のクオリティは飛躍的に向上しました。複数台のカメラによるトラック競技の追尾や、跳躍・投てき種目のリプレイ配信が定着し、会場に足を運べない関係者からも高い評価を得ています。
現地を訪れた保護者や指導者に話を伺うと、リアル観戦とデジタル配信のハイブリッド化について率直な声が聞かれました。
「遠方からの遠征は交通費や宿泊費で1人あたり5万〜7万円ほどかかるため、祖父母や下の子どもたちは自宅の配信で応援できるのが本当にありがたい。ただ、スタンドで肌に感じる足音の地鳴りや、選手同士の息づかい、競技直前の静寂だけは、現地でしか味わえない格別の宝物です」(熊本県から応援に訪れた保護者の証言)
SNSやコミュニティ掲示板上でも、「配信のチャット欄で他県同士の選手を称え合う空気が温かい」「暑さで倒れる選手を出さないようタイムテーブルを臨機応変に変更した運営判断は英断」といったポジティブな反応が多数を占めました。一方で、「配信の画角によってフィールド種目の試技が見づらい」「回線の混雑で決勝の肝心なゴールシーンが止まった」といったデジタルインフラへの要望も散見され、今後の改善ポイントとして浮き彫りになっています。