性格が温和だからといって「誰でも手軽に飼育できる犬種」と結論づけるのは早計です。実際の生活現場では、日本の住環境・気候と超大型犬特有の身体構造が生み出す数々のハードルが存在します。
現場のオーナーたちが口を揃えて指摘する「飼育の大変さ」の筆頭は、日常的なケアの労量です。厚いダブルコートは換毛期になると驚異的な量のアンダーコートを放出し、毎日の入念なブラッシングを怠れば瞬く間に頑固な毛玉と化します。さらに大型犬専用の高出力ブロワー(乾燥機)を使っても、シャンプー後の完全乾燥には2〜3時間以上の重労働を要します。
また、口吻部の構造上、恒常的な「よだれ」の飛散は避けられません。家具や壁、衣服によだれが付着することは日常茶飯事であり、潔癖な住居環境を維持したい人にとっては深刻なストレス要因となり得ます。