交代当初、視聴者や批評家の間ではどのような反応があったのでしょうか。当時の新聞評や視聴者の投書、そして現代のSNSや動画配信サービスにおける反響を検証すると、西村晃 水戸黄門 評判の劇的な変化が見えてきます。
第14部の初回放送直後は、「東野さんのような豪快な温かみがない」「悪役のイメージがチラついて落ち着かない」といった初代へのノスタルジーからくる戸惑いの声も一部に上がりました。しかし、数話を経るうちに評価は一変します。
西村晃は、初代のトレードマークだった「カッカッカッ」という大きな笑い声をそのまま真似るのではなく、口元を緩めながら「フッフッフッ」と微笑むような、品のある静かな笑い方を取り入れました。さらに、悪人を成敗する前の鋭い眼光や、悪政に苦しむ領民に寄り添う際に見せる深い憂いの表情は、「本物の名君、水戸侯の気品がある」と知識層や従来の時代劇ファンからも大絶賛を浴びることになります。
現代の2026年においても、CS放送や配信サービスで西村晃版を再視聴した若い世代から「歴代で最もインテリジェンスを感じる黄門様」「悪役を長く演じてきたからこそ、悪の卑劣さを誰よりも理解している説得力がある」といった再評価の声が多数寄せられています。