この歴史的トラックは、周到に練り上げられた長期間のプロジェクトから生まれたわけではない。ロンドン郊外のスタジオで行われたセッション中、シンガーソングライターのエド・シーランは、プロデューサーのスティーヴ・マック、そしてロックバンド「スノー・パトロール」のメンバーとしても知られるジョニー・マクダイドと共に、キーボードを叩きながらリズムの実験を重ねていた。
当初、彼らはこの曲を自分自身ではなく、リアーナや女性ポップグループ向けに提供するつもりで書き進めていたという。パーカッシブなキーボードのループに、キャッチーなメロディラインと即興の歌詞を重ねていく作業は、わずか数十秒のひらめきからスタートした。カリブ調のリズムとトロピカル・ハウスのエッセンスを取り入れたビートが組み合わさった時、スタジオの空気は一変した。結果として、自分用にキープするという決断が、その後の音楽史を変えることになる。