視点を地上から上空へと移そう。2026年は、民間宇宙旅行が試験運用から実用的な体験へと完全に移行した年として記憶されるだろう。今月上旬、民間企業が打ち上げた有人宇宙船が達成した高度は、一般人が到達した宇宙空間の高度記録を更新した。
高度600キロメートル。そこは青い地球の輪郭が鮮明に弧を描き、漆黒の宇宙と交わる境界線だ。搭乗した民間アスリートやクリエイターたちは、無重力空間から世界に向けてリアルタイムのメッセージを配信。「ここから見る地球には国境線もなければ、自分を縛り付けていた小さな悩みもない」というコメントは、またたく間にSNSで何百万回もリツイートされた。テクノロジーの進化が、宇宙を「一部の選ばれた飛行士の場所」から「人類の新しい選択肢」へと書き換えつつある。