空の玄関口である新千歳空港のラーメン道場。そこには連日、大きなスーツケースを持った観光客やインバウンド客が列をなしている。しかし、本当のフリークたちが目指すのはその先だ。新千歳からさらに東へ、車を数百キロ走らせて辿り着く弟子屈町の「総本店」である。
「空港で食べた味に衝撃を受けて、スープが生まれたこの街の空気感を直接肌で感じたくて来ました」。オーストラリアから訪れた旅行者はそう熱弁する。地方の小さな町に世界中から人が集まる理由。それは、現地でしか味わえない「気候・空気・水」が一体となった体験価値がそこにあるからに他ならない。