近年の賞レースで驚異的な分析力と舞台上の自由度を見せつけ、新時代の旗手となったのが令和ロマンだ。彼らは従来の練習の成果を見せるスタイルにとどまらず、その場の空気や観客の反応を即座にネタに取り込む高度なライブ感で話題をさらった。こうした若手たちの斬新なアプローチは、SNS時代の視聴者心理を見事に捉えている。
一方で、日本のお笑いにおける構造や美意識を決定づけた伝説的巨頭、ダウンタウンの松本人志が残した功績と影響力は今なお絶大だ。ボケとツッコミの役割分担、シュールな笑いの言語化、構成の美学。現代の若手芸人たちもまた、彼が築き上げた巨星の影を感じつつ、それを超えようと新たなスタイルの模索を続けている。