ベンチプレスで命を守るセーフティバーの正しい高さと潰れた脱出法

ベンチプレスで命を守るセーフティバーの正しい高さと潰れた脱出法

ベンチプレスで命を守るセーフティバーの正しい高さと潰れた脱出法の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

セーフティバーを適切にセットしていても、実際にバーベルが上がらなくなると強い焦りが生じます。いざという時に身体を痛めず脱出するためのシークエンスを事前に頭に叩き込んでおく必要があります。

セーフティバーが設置されている場合の脱出手順は極めてシンプルです。

1. 無理な押し戻しをやめ、ゆっくりセーフティバーへ下ろす
中途半端な位置で粘り続けると筋肉が完全に攣ってしまい、制御不能の落下を招きます。挙上できないと判断したら、軌道を保ちながらセーフティバーの上にバーベルを着地させます。

2. 息を完全に吐き出し、胸のアーチを解いて脱力する
アーチを平らに戻すことで、胸とバーベルの間に数センチの空間(隙間)が生まれます。

3. 頭側または足側に向かって身体をスライドさせて抜け出す
バーベルの下から頭部や胴体を滑り込ませるようにして横や下へ脱出します。ベンチ台からスムーズに身体を逃がすことができます。

なお、万が一セーフティバーのない環境(非常に危険ですが)で潰れてしまった場合の非常脱出手段として知られる「プレート流し(バーベルを左右に傾けてプレートを滑落させる)」は、カラー(留め具)を付けていないことが前提となります。ただし、プレートが床に落下する際の衝撃でバーベルが跳ね上がり、周囲や自身を直撃する恐れがあります。腹の上を転がす「ロール・オブ・シェイム(Roll of Shame)」も内臓破裂や強い内出血のリスクを伴うため、あくまで最終手段であり、セーフティバーの設置を省略する理由には決してなりません。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。