演歌といえば中高年の音楽という固定観念がありますが、『天城越え』に限ってはまったく異なる受容のされ方をしています。SNSや動画配信プラットフォーム、掲示板などを検証すると、20代以下の若い世代や海外の音楽リスナーから、極めて熱狂的な反応が寄せられていることが分かります。
X(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄では、大晦日の歌唱直後に以下のような声が数万件単位で投稿されます。
「演歌だと思って聴いていたら、完全にヘヴィメタルやグランジの精神構造だった」
「『あなたを殺していいですか』の瞬間、テレビの空気が一変して鳥肌が止まらない」
「ギターのリフと石川さゆりのシャウトが完全にプログレ」
過去にはギタリストの布袋寅泰やマーティ・フリードマンと紅白のステージでコラボレーションを果たし、激烈なディストーションギターをバックに一歩も引かないボーカルを披露したことも、若年層の評価を決定づけました。また、海外のリアクション動画(Reaction Video)でも、『Amagi-Goe』は頻繁に取り上げられています。日本語の歌詞の意味を知った海外リスナーが、「ヤンデレ(Yandere)の究極の芸術」「日本の伝統的な狂気と美意識の融合」と評し、強い衝撃を受ける様子が定番のコンテンツとなっているのです。