甲子園のスコアボードに刻まれる数字の中で、最もファンの視線を集めるのが投手の球速と変化球のキレだ。今大会にも、NPBスカウト陣が熱視線を送る超高校級のドラフト候補が勢揃いしている。なかでも最速150キロを誇る本格派右腕や、奪三振率12を超える左のドクターKの存在は、1試合で勝負の行方を大きく左右する能力を秘めている。
しかし、スカウトが注目するのは単純な球速だけではない。変化球のコントロール、マウンド上での冷静なマインドセット、そして走者を置いた場面でのクイックモーションといった細部の技術が厳しく評価される。ドラフト上位指名が期待される注目の投手が、強圧的な打線を相手にどのようなピッチングを展開するのか。個人のプロへのアピールとチームの勝利が交錯するマウンドの攻防は、大会最大のハイライトと言える。