画面に現れた瞬間、静けさの中に強烈な存在感を刻み込む。目黒蓮が見せる繊細かつ抑制の効いた演技は、新世代の表現者としての確固たる覚悟に満ちている。言葉に頼らず、わずかな視線の揺らぎや呼吸の間合いだけで登場人物の孤独や葛藤を表現するその佇まいは、数多くの演出家やプロデューサーを唸らせてやまない。
この才能を軸に新たな勝負に出ているのがフジテレビジョンだ。往年のトレンディドラマの栄光に甘んじることなく、人間の深層心理に鋭く切り込むエッジの効いたオリジナル企画を次々と世に送り出している。枠にとらわれないキャスティングと先鋭的な映像美。伝統のドラマ枠を大胆にアップデートしようとする試みは、若い世代のみならず往年の視聴者層をも再び引き戻しつつある。