近年の中古マンション市場は、建築資材の高騰や新築価格の上昇に伴い、予想を超える相場高騰を記録してきた。しかし、買主の予算感も限界に近づきつつあり、局所的な二極化が顕著になっている。駅近のフラッグシップ物件には買い手が殺到する一方、条件が少しでも劣る物件は容赦なく滞留する。
こうしたシビアな局面で鍵を握るのが、適正な不動産価格査定だ。築年数や平米数といったスペックの機械的な処理にとどまらず、管理組合の修繕積立金残高や長期修繕計画の妥当性までを厳格に査定項目へ組み込む姿勢が、取引トラブルを未然に防ぐ防波堤となっている。