二人の接点が生まれたのは、2019年秋に開催された舞台『道頓堀喜劇祭り』での共演だった。大阪の地で稽古と本番を重ねる中、芝居を通じて急速に距離を縮めていったとされる。
伝統芸能や商業演劇を牽引する松竹株式会社にとっても、この事態は頭の痛い問題だった。劇団新派の中核を担う喜多村緑郎のスキャンダルは、伝統ある舞台のブランドイメージに大きな泥を塗る形となったからだ。
舞台関係者の間では、二人が稽古場でも親密な様子を見せていたとの証言が相次いだ。仕事仲間としての信頼が、いつしか一線を越えた関係へと変貌してしまった舞台裏には、演劇界特有の濃密な人間関係が影を落としていた。