履正社OBの象徴であり、NPBの歴史そのものを塗り替えた男といえば、東京ヤクルトスワローズの山田哲人だ。
プロ入り後、日本プロ野球史上初となる「トリプルスリー(打率3割・30本塁打・30盗塁)」を3度達成した偉業は、今後も語り継がれる伝説と言っていい。二塁手という守備負荷の大きいポジションを守りながら、圧倒的な長打力と足の速さを両立させたスタイルは、高校時代に叩き込まれた「下半身主導の軸回転スイング」と、プロで磨き上げた徹底的な思考力によるものだ。ゾーンに入った時の爆発力は、他を寄せ付けない圧倒的な凄みがある。
2026年シーズン、ベテランの域に入った山田だが、土壇場での勝負強さとチームをまとめる主将としての精神的支柱の役割は健在である。彼の存在そのものが、後輩たちにとって「プロで頂点を極めるための最高のお手本」となっている。