株式会社髙島屋が手掛けるタカシマヤ タイムズスクエアにおいて、12階から14階に広がるタカシマヤ レストランズ パークは常に東京の外食文化を牽引してきた。近年の外食産業が直面する「本物志向」と「体験価値の重視」という大きな地殻変動の中で、このクレープリーが担う役割は極めて重い。単に腹を満たすためのスペースではなく、物語のある食体験を求める都市生活者たちの感性を、テラス席の開放感とともに満たしているからだ。
商業施設内のレストランは往々にして画一的なオペレーションに陥りがちだが、同店はオープンキッチンの熱気とフランス人スタッフの気さくなサービスによって、独立した路面店のような独特のグルーヴを保ち続けている。ショッピングの合間の休息という枠組み組みを軽々と飛び越え、この店で食事をすること自体を目的に多くの人々がタイムズスクエアの高層階を目指す。都市型SCにおけるレストランの理想形が、ここにある。