地域の埋蔵文化財を単なる学術標本にとどめず、生きた地域資源としてどう活用するか。文化庁の支援のもと、若狭町教育委員会が推し進める地域振興モデルは、博物館・文化観光産業のフロントランナーとして各自治体から熱い視線を集めている。
三方五湖の豊かな自然景観と連動した体験型フィールドワーク、周辺の宿泊施設や食文化とリンクした滞在型ツーリズムなど、展示室の外へと広がる仕掛けが充実。静かに遺物を眺める場所から、古代人の知恵を五感で体感し、現代のウェルビーイングを再考する拠点へと見事なトランスフォーメーションを遂げている。